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パイン集成材を使った吊戸棚(杉並区・K様邸)

吊戸棚 取り付け工事

完成した吊り戸棚を杉並区のK様邸に取り付けしてきました。

K様邸には以前に書斎に造り付けした巨大なキャビネット本棚チェスト、それにナラ材のダイニングテーブルも納めているいわばリピーターのお客様です。今回の家具は新たに建てられたガレージ内に設置する家具とのことでしたので「今まで納めてもらったのとは違ってなるべく低予算で出来るものを。」というご要望でした。

取り付け工事の様子です。ガレージといっても車を止めるスペース以外に6畳ほどの居室が2部屋ありました。ちなみに手前のサッシの向こうが駐車スペースです。壁は今のところ石膏ボードを貼ったままで仕上がりとされていました。

この部屋は今後ご主人の趣味の部屋として多目的に使われるとのことです。なんともうらやましいですね~。で、その部屋に2台の吊り戸棚を取り付けしたんです。

パイン集成材 吊戸棚(K様邸)

集成材で作った扉が付いて完成。扉の上下についているハシバメという部材は板が反るのを防いでくれます。この部材だけは集成材でなくポプラ材を横一本木目がつながるように使いました。平面的ではありますが非常にすっきりと納まったと思います。

パイン集成材 吊戸棚(K様邸)

1台はデスクの上に取り付け。

パイン集成材 吊戸棚(K様邸)

もう一台はそれの対角面の壁に取り付けました。そこで問題発生。吊り戸の扉を開くとエアコンにぶつかってしまい全開できません。エアコンはもっと左側に寄せて付けると聞いていたのですが取り付け業者が勝手にこの場所に付けてしまったようです。心優しいKさんは「扉は90度開かないけどなんとか中の物も取れるしこれで問題ないです。」とおっしゃってくださいました。僕なら業者を呼んですぐにエアコンの位置を移動してもらうんですが・・・ま、ご本人が良いとおっしゃるのだから良いことにしましょう。それにしても世の中いい加減な業者が多くて困ります。

耐震ラッチ

扉にはすべて耐震ラッチを付けてあります。地震で揺れている時だけラッチが掛かり揺れが治まると自由に開け閉めできるという優れ物の耐震ラッチです。身長より高いところにある家具の扉には必ずこれを付けることをお勧めしています。

吊戸棚の取り付け工事が終了し、そのあと地震対策のためにいくつかの本棚を壁に固定する作業もしました。子供部屋で使われている本棚も壁に固定してあげて全ての仕事が終わったあと、Kさんと一緒に昼食をとっていたらその時いきなり震度3くらいの地震が来たんです。あまりにもタイミングが良すぎて皆でビックリしてしまいました。やっぱり備えあれば憂いなしですね。